開催概要


当番世話人 鶴田 修 久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
研究会 会期:平成27年7月3日(金)
会場:萃香園ホテル
演題募集期間 平成27年3月23日(月)〜5月7日(木) 5月14日(木)
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主題 主題Ⅰ 大腸鋸歯状病変の癌化
主題Ⅱ 切除可能な遠隔転移を有する大腸癌における外科治療の位置づけ
主題詳細 主題I 大腸鋸歯状病変の癌化
大腸の鋸歯状病変は組織学的に過形成性ポリープ(HP)、Sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)、Traditional serrated adenoma(TSA)に分類され、SSA/PおよびTSAは癌化のポテンシャルを有しているとされている。TSA(SA)はかなり以前から病理組織所見が定義づけられいるが、SSA/Pについての病理組織所見の定義づけは最近おこなわれたばかりである。しかし、鋸歯状病変は特徴的な分子生物学的変化や内視鏡所見を有することが証明され、さらには癌化の報告も多くみられるようになり、臨床的にも無視できない存在となっている。また、癌化の過程では腺腫様の変化をする病変が存在することも明らかとなってきた。本主題Iでは大腸鋸歯状病変について①癌化までの病理組織学的変化、②癌化までの分子生物学的変化、③癌化率、④癌化した病変の内視鏡所見(腺腫様変化も含めて)、⑤内視鏡治療の適応条件(腺腫様変化、癌化までをふくめてどの時点で治療を行うのが妥当であるのか?)、などについて報告して頂きたい。

主題Ⅱ 切除可能な遠隔転移を有する大腸癌における外科治療の位置づけ
StageⅣ大腸癌あるいは転移性大腸癌の転移巣に対する治療は外科治療や薬物治療、放射線治療、免疫療法などの組み合わせによる。切除不可能症例の治療は外科治療以外の方法の選択になるが、切除が可能な場合でも現在の臨床の現場では、切除前に化学療法を“行う”“行わない”、切除後に化学療法を“行う”“行わない”の組み合わせで治療方針は混沌としている。治療ガイドラインにおいても様々な方針が提示されているし、施設によっても考え方は異なる。
そこで切除可能な(“不可能ではない”と考えられるものも含めて)症例に対して外科治療を念頭に置いた治療戦略について討論していただきたい。特に術前化学療法の是非、切除のタイミング、化学療法でCRとなった病巣の取扱い、外科的治療の方法、切除後の補助療法の是非やフォローアップの方法などを腫瘍因子、治療因子から検討していただきたい。
アンケート調査 今回の第83回大腸癌研究会において研究会会員施設より「大腸鋸歯状病変の癌化」に関するアンケート調査を実施し、本邦での大腸鋸歯状病変の癌化の実態を集計し、その結果を今後の大腸鋸歯状病変の診断・治療のアルゴリズム作成の一助としたい。
事務局 第83回大腸癌研究会事務局
久留米大学医学部消化器内科
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