名称 | 第88回大腸癌研究会 The 88th Meeting of Japanese Society for Cancer of the Colon and Rectum |
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当番世話人 | 長谷 和生(防衛医科大学校長) |
研究会 | 会期:2018年1月26日(金) 会場:都市センターホテル |
演題募集期間 | 2017年9月6日(水)〜 登録はこちら |
主題 | 主題Ⅰ:大腸癌の個別化治療に有用な癌悪性度所見 主題Ⅱ:大腸癌の占居部位による差異のすべて |
主題詳細 | 主題Ⅰ 大腸癌の個別化治療に有用な癌悪性度所見 大腸癌治療は、現時点では癌の進展に応じた外科的切除が原則であるが、化学放射線療法を含む術前治療の適応、補助化学療法を考慮すべきStage II high risk症例の抽出、Stage III症例における補助化学療法レジメンの選択、切除不能な進行・再発症例における治療方針の決定など、様々な場面で治療の個別化が求められつつある。これらに対応すべく、既存の臨床病理的所見に加え、バイオマーカー(RAS、B-RAF、MSIなど)や、新たな病理組織所見(簇出、低分化胞巣およびdesmoplastic reactionなど)、腫瘍に関する宿主反応・免疫等について多方面からの検討を期待する。一方で、評価すべき因子が増えるごとに診断に費やされる労力が増大することから、有用性を検証し取捨選択することも重要な課題である。この観点から、取扱い規約に収載された病理所見の再評価(例えばINF、間質量の意義等)についても検討いただきたい。 主題Ⅱ 大腸癌の占居部位による差異のすべて 近年、海外では切除不能な進行・再発大腸癌において、右側結腸および左側結腸+直腸では全生存期間が有意に右側で不良であり、抗EGFR薬の治療効果も右側では低い可能性が報告されており、単に便性状による症状発現の差のみならず、占居部位別の発生学的および分子生物学的背景の差異が影響を及ぼしている可能性が示唆されている。また、これを受けて、米国のNCCNガイドラインでは、すでに進行・再発右側結腸癌には抗EGFR薬の使用を推奨していない。一方で、これを本邦の臨床にそのまま外挿すべきか否かは慎重に判断すべき問題であろう。そこで本邦の症例における占居部位別の手術成績や化学療法の感受性を含む治療成績の差異、分子生物学的背景の相違に関する基礎的検討、欧米では検討対象から除外されている横行結腸の取り扱い、さらに、本邦の臨床においても腫瘍占居部位別に治療方針を変更すべきか否か等について、幅広く議論していただきたい。 |
アンケート調査 | DR分類と予後 第88回大腸癌研究会では、癌間質の評価と予後に関するアンケートをお願いしております。内容につきましては、大腸癌研究会倫理委員会において審査され、倫理面での問題が無いことを承認されています。詳しくはこちら |
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